一流クラブのエッセンス
著名なお客様からの視点、働き手となるホステスさんからの視点。さまざまな視点で銀座の高級クラブを見たとき、本物の一流のクラブの全貌が見えてきます。
25のエッセンスを挙げてみました。
貴女が今働いている店舗と比べてみてはいかがでしょうか?
また、もしあなたがお客様側の立場であれば、やはり今通われているお店と比べてみてはいかがでしょうか。
空間センス
特別な高級店と呼ばれている店舗はほぼ間違いなくお店の空間活用のセンスが際立っています。テーブルの模様から壁にあたる微細なライティングまでの全てのほんの小さなこだわりさえもお客様へのおもてなしになっています。
経営力
主に、財務(キャッシュフロー)経営が苦しくなるとノルマが厳しくなったりイベント頻度が多くなる傾向となります。売掛の回収が困難なお客様の存在や日々の売上の低下は必ず何かのしわ寄せとなって表れます。
愛着
愛着を持って働く人の比率「うちのお店が好きなんです」一流の有名な高級クラブで働くスタッフやホステスさん達は自分の働くお店に誇りを持っていたりプライドを持って働いている傾向が強く、浮き足立ってはいません。
知名
有名だと言われていても、名ばかりで一流の高級クラブとはほど遠い場合があります。
どんなに知名度があっても経営的に苦しい店舗もあります。本物の高級クラブは一般的な知名度とイコールであるとは限りません。
面接基準が高い
誰でも採用、誰でも働けるようなら高級クラブとはなりえません。特別な魅力を持った者にしか働けないからこそ高級クラブとなれるのです。また人を見通す確かな人材観察眼を持つ面接官は、先見の明を発揮し店舗繁栄に貢献。またそうでない場合は衰退をさせることもできる。
採用されるに至る女性は魅力があることはもちろんですが、人間性や教養の有無も大変重要なステータスになります。
心身供に健全で話していて安心できる人材であることは言うまでもありません。
派遣に頼り過ぎない
常に多くの派遣を要請しているお店の傾向に言えることは営業力がどんどん低くなってしまうことに尽きます。高級クラブは核となるホステスさんの比重が多いことが成功の比率です。同時にその中心ホステスさん達はお店に根付いており実際それはとても大切なことなのです。
店内の活気
活気はお店がつくるものではありません。人の総合力が活気を成します。健全で仕事に一途なスタッフとホステスさん達の総合的な魅力が、お客様が訪れたくなる、活気に満ちた空気を創出します。
ホステスさんへの信賞必罰
成績が良いホステスさんも成績がいまいちのホステスさんも同じ給料では頑張る意味はなくなります。これでは頑張るホステスさんが可哀相です。結果を出せるホステスさんが優遇され結果が出せないホステスさんはそれなりの待遇となる信賞必罰は健全なお店の体質となります。
在籍バランス
日々高級クラブにふさわしい売上を作ってゆくためには多くの精鋭ホステスさんの存在が不可欠となります。新人さんばかりでは店に重みがなくなり売上者ばかりでは店が成り立ちません。バランスの良い在籍比率が求められます。
顧客の水準
一流と呼ばれている方が来店しても、大勢の三流と呼ばれている方が来店するのなら、働くホステスさんにとって成績の向上(お給料アップ)と人脈形成の勝算は低くなります。※人脈形成しにくければ接客業としての効果は薄いです。
在籍数
理想は年間を通して安定した求人数であること。常に在籍が多すぎたり少なすぎたりすることのないよう戦略的に在籍数を調整管理できる手腕が求められています。
競争力
成績の競争が熾烈になりすぎるとギスギス感漂うお店になってしまいます。必要に応じてチームワークも発揮できる店舗は強い。その過程で個々が自分の成績を意識しあう。お客様はこの澄み渡った緊張感が一流の高級クラブに来たという実感を得るそうです。
オーナー経済力
実は一流な高級クラブの店舗オーナー自身が資産家だったり親会社が有名大企業であることも決して珍しくはありません。オーナー自身が経済力に富んでいることで成り行き任せの経営ではなく実に緻密に計算された経営をしてゆく余裕があることは確かです。
オーナー支持者
店舗オーナーのブレーンが有力な人脈で固められていることも非常に重要なポイントです。人望があり仲間を形成できる才能は経営者にとってとても大切なものです。
ママ
ママとしての店内の業績はママのカリスマ性にとても影響し、実力を示すことに繋がります。ママの業績が年間を通じて安定していることでお店の営業雰囲気はガラリと変わります。景気の良い時期だけに強いママではなく景気の安定しない昨今にも強いママが求められています。
顧客管理力
お客様客の近況が把握できていること。DM。売掛の管理。請求書の発行。特別な接待に応じて柔軟に対応できる体制。常に新しい顧客情報を管理徹底しスタッフ間の連携をおこなえることが求められています。
おもてなしの方針
ホステスさんが移籍をすればそれに伴い初来店のお客様を迎えることとなります。この際にお店全体で歓迎するムードがなければせっかく初来店したお客様も居心地が悪く感じることでしょう。お客様にはみな一丸となっておもてなしの歓迎をしてゆこうという気持ちが求められています。
ヘルプの仕事の理解度
ハッ。とお客様の目を引くヘルプのホステスさんの存在は、それだけでお客様にとって最高のサービスであり、おもてなしとなります。ヘルプとしてのあるべき姿と仕事の理解が、個々の日頃の営業努力に繋がってゆきます。ヘルプとしての仕事理解の再確認は日々問われるべきものです。
最高水準のスタッフ教育
しっかりと教育をされていることはもとより、一流のお客様に対する礼儀作法や人間性も重要です。お客様へのおもてなしと丁寧な対話の質は一流の紳士達がとても重要視するポイントでもあります。
それに加え、男性スタッフが高級クラブに勤めるにふさわしい容姿であるかも重要であることがわかっています。
歴史をつくる信頼性
ボトルをキープし大切な寛ぎの空間として過ごすひとときは貴重な時間の積み重ねでもあります。
お客様にとって憩いの空間である以上、店舗オーナーはその空間を維持し大切に継続する責任を担っている者とも言えるでしょう。
ちょっとやそっとのことで店舗をたたんでしまうようでは一流とは呼べません。
顧客に求める品格
一流のクラブとは訪れるお客様によって品格を問われる業界でもあります。銀座高級クラブとは、お金を払えば誰でも敷居を跨げるのかというとそうではありません。
高級会員制クラブとは信頼できる者からの紹介などが主であり、これらの方々の多くが社会的地位があり、著名な方であったり、企業オーナー等であったりと上流者のみが寛ぐことの許されるのが伝統的な会員制高級クラブの姿です。
信頼で成立する顧客との関係
銀座高級クラブに訪れるのには、なんらかの人間関係があるものです。
ママのお客様だったり、オーナーのお客様だったり、深い縁があったり、馴染みのお客様の紹介だったりと、良縁で繋がっていることが大半で、著名人やお客様が訪れるのに信頼できる大きな理由の1つとなっています。
接待のクオリティの高さ
ビジネスを成功に導くことのできる接待。
上質なおもてなしを演出することのできる銀座高級クラブはお客様からすればやはり信頼できるものです。
遊び要素の高い一般的なナイトサロンとは格が違います。
店舗インテリア関連の格調高さ
訪れのにふさわしい銀座高級クラブはやはり高級感溢れる上質な空間に仕上げられています。
素敵なデザインはもとより細かな調度品をはじめゲストグラスやシャンパングラスなどにもこだわりの一品だったりもします。座り心地の良いソファーが一脚数百万円であることも。
また内装費の約6割がデザイン料だという高級クラブもあります。
コンプライアンス
著名な投資家は自分の安全性を担保するために足跡をつける場所は全て調査済みということも。
コンプライアンスを遵守した健全なクラブであることが一流とする上で絶対条件となります。
事件性に起因する人が出入りしているお店は絶対にあってはなりません。普段から意識的な顧客管理手腕が求められています。